花巻東「小さな巨人」佐藤涼平の軌跡|早すぎる別れと菊池雄星との絆
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2009年の第81回選抜高等学校野球大会、そして第91回全国高等学校野球選手権大会。岩手県勢として歴史的な躍進を遂げた花巻東高校の中心にいたのが、副主将を務めた佐藤涼平選手でした。公式プロフィールの身長155cm・体重52kgは、当時の甲子園出場全選手の中でも最も小柄な部類に入っていました。
しかし、グラウンドに立った佐藤選手から放たれる存在感は、大柄なスラッガーたちを遥かに凌駕していました。「2番・中堅手」として定位置を掴み、守備では右中間・左中間の打球を恐れ知らずの俊足でことごとく捕球。外野フェンスに激突しながらもボールを離さない気迫のプレーは、甲子園のスタンドを幾度となく総立ちにさせました。
彼が「小さな巨人」と称された理由は、単なる体格とプレーのギャップだけではありません。チームが苦しい局面で必ず声を張り上げ、誰よりも泥だらけになってナインを鼓舞する精神的支柱としての器の大きさにありました。