HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相
HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相についての真相を徹底解説します。
自動車検査独立行政法人の基準運用改定に伴い、車検におけるヘッドライト審査は原則として「すれ違い用前照灯(ロービーム)」の計測へと完全にシフトしました。以前のように「ロービームで光量が出なければハイビームで測定して合否を判定する」という猶予措置は全国的に順次廃止されており、基準適合へのハードルは格段に上がっています。
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このヘッドライト車検適合の真相を紐解くと、不適合となる主因は「明るさ(全光束)不足」ではなく、「配光性能の破綻」にあることが分かります。車検合否を分けるテスターの判定基準は、主に前方10メートルにおける最高光度(1灯あたり6,400カンデラ以上)と、対向車への眩惑を防ぐ「エルボー点(カットオフラインの折れ曲がり点)」が規定範囲内に明瞭に出ているかどうかです。
リフレクター(反射板)やプロジェクターレンズは、元来HIDバーナーの「発光点(全方位360度への均一放電)」を計算してミリ単位で光学設計されています。一方のLEDは、板状の基板上に配置された素子から平面方向に光を放ちます。このため、LEDチップの厚みや発光点の位置が純正HIDのアーク放電ポイントとわずか1ミリでもズレていると、焦点が狂って光が散乱してしまいます。
散乱した光は対向車のドライバーの目を眩ませる「グレア光」となり、カットラインの境界が曖昧模糊となってテスターがエルボー点を認識できず、即座に車検不合格判定が下されます。これを防ぐためには、光軸とカットライン調整の詳細まとめとして以下のポイントを押さえる必要があります。
取り付け時はバルブの台座(シェード)に対して発光素子が左右水平(3時・9時方向)を向くよう角度調整機構を正確に合わせること。そして、プロジェクター仕様(D2S/D4S)かマルチリフレクター仕様(D2R/D4R)かに適した遮光プレートの有無を確認することです。壁当てによる簡易的なカットライン確認を行った後、予備検査場(テスター屋)へ持ち込んで光軸テスターによる微細なスクリュー調整を行う工程を省いてはなりません。