ムスカ「人がゴミのようだ」はなぜ生まれたか?名言の真相と心理を解剖
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物語のクライマックス、飛行石の力によってラピュタの中枢を掌握したムスカは、それまで従順を装っていた軍部を躊躇なく裏切ります。モウロ将軍率いる軍の精鋭たちが乗る巨大飛行戦艦「ゴリアテ」に対し、ラピュタの防衛システムであるロボット兵部隊を差し向け、瞬く間に空中分解へと追い込みました。
業火に包まれるゴリアテから投げ出され、虚空の海へと無数に豆粒のように落下していく兵士たち。その光景を玉座の間から高みの見物とばかりに見つめ、ムスカは狂気を孕んだ哄笑とともに叫びます。
「素晴らしい! 最高のショーだとは思わんかね」「ハハッ、見ろ! 人がゴミのようだ!! ハッハッハッハッハッ!」
この登場シーンにおけるセリフは、単なる残虐性の誇示にとどまりません。数千年にわたり地上で身分を隠し、王家の末裔としての屈辱と執念を抱え続けてきた男が、旧世界の超テクノロジーを手に入れた瞬間に見せた「全能感の爆発」を象徴しています。宮崎駿監督の絵コンテにも、この瞬間のムスカの恍惚とした表情と、他者の生命を物質同等に見做す冷酷さが明確に指定されていました。