犬の歯周病治療と費用相場|放置の危険と麻酔リスクの真相【2026】
犬の歯周病治療と費用相場|放置の危険と麻酔リスクの真相【2026】の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
現代の小動物歯科医療は目覚ましい進化を遂げており、単に「悪くなったら抜歯する」だけの時代から「歯を残し、組織を再生させる」アプローチへと移行しています。
まず、内科的アプローチとして用いられるのが犬の歯周病抗生物質治療です。歯肉の腫れや急性炎症を抑えるためにアモキシシリンやクリンダマイシンといった抗菌薬が処方されます。しかし、抗生物質は一時的に菌の活動を抑える対症療法に過ぎず、バイオフィルム(歯垢・歯石の膜)を物理的に除去しない限り、投薬をやめれば短期間で再発します。耐性菌のリスクもあるため、外科処置の前後の補助療法として位置づけるのが獣医学の標準です。
一方、近年注目を集めているのが犬の歯周ポケット再生療法です。これは、歯周病によって破壊された歯槽骨や歯根膜などの支持組織を再生させる高度医療です。歯肉を切開して歯根の汚染物質を完全に取り除いた後、骨補填材や成長因子(リグロスやエムドゲインなど)を填塞して歯周組織の再生を促します。すべての症例に適応できるわけではありませんが、進行度合いによってはグラグラになった歯を抜かずに保存できる可能性が広がっています。