居酒屋の「あかんやつ」とは?レバ刺し裏メニューの違法性と食中毒リスク
居酒屋の「あかんやつ」とは?レバ刺し裏メニューの違法性と食中毒リスクの基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
飲食業界のアンダーグラウンドで「あかんやつ」と呼ばれる料理の正体は、食品衛生法に基づき生食用としての提供・販売が全面的に禁止されている「牛生レバー(牛レバ刺し)」および「豚生レバー」です。「法律上出してはいけない(あかん)もの」という関西弁のニュアンスがそのまま俗称となり、SNSの普及とともに全国的な隠語として定着しました。
現場の取材や摘発事例から見えてくるのは、巧妙化する店舗側の提供手口です。お品書きに「あかんやつ」「大人のゼリー」「自己責任レバー」と記載するケースのほか、表面上は「加熱用牛レバー」として客席の七輪やロースターとセットで配膳しながら、店員が口頭で「軽く炙る程度が一番美味しいですよ」「網に乗せるかどうかはお任せします」と生食を暗に唆す悪質な脱法営業が散見されます。
中には、小皿にゴマ油と塩をあらかじめ注ぎ、箸休め用のネギを添えて配膳するなど、誰が見ても生食を前提としたセッティングで提供する店舗も存在します。しかし、どのような言い訳を重ねようとも、客が生で食べることを認識しながら加熱用レバーを提供した時点で、食品衛生法第13条(牛レバーの規格基準違反)に抵触する明確な違法行為となります。