なぜ猿のお尻は赤い?皮膚と血管の謎から進化の真相まで徹底解明
なぜ猿のお尻は赤い?皮膚と血管の謎から進化の真相まで徹底解明とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
サルのお尻を観察すると、左右に1つずつ、やや盛り上がった硬そうな板状の部分があることに気づきます。これは専門用語で「尻胼胝(しりべんち)」、一般にはサルの座りダコと呼ばれる特殊な皮膚組織です。
尻胼胝は、骨盤の最下部にある「坐骨結節(ざこつけっせつ)」と呼ばれる骨の直上にある皮膚が、角質化して分厚く硬化したものです。内部には神経や太い血管がほとんど通っておらず、熱さや冷たさ、痛みを感じにくい構造になっています。
自然界のサルは、ゴツゴツとした岩場や木の細い枝の上で何時間も座って休息したり、夜間に眠ったりします。人間が同じ場所で直接座れば激痛が走りますが、サルはこの天然のクッション兼滑り止めがあるおかげで、不安定な樹上や硬い地面でも安定して座り続けることが可能です。赤く血流が豊かな皮膚と、無痛で頑丈な尻胼胝が同居している点こそ、サルの機能美と言えます。