カニの種類と違いを完全網羅!四大蟹の旬や見分け方を徹底比較
カニの種類と違いを完全網羅!四大蟹の旬や見分け方を徹底比較に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
店頭で最も比較されるのがズワイガニとタラバガニですが、両者には生物分類学上の決定的な違いが存在します。実はタラバガニは「エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科」に属しており、純粋なカニではなくヤドカリの仲間です。
この生物学的ルーツの違いは、見た目と味わいに以下の3つの決定的な差異を生み出しています。
1. 脚の本数と歩行方向の違い
ズワイガニなどの「純正なカニ(カニ下目)」はハサミを含めて左右合計10本の脚を持ち、基本的に横歩きをします。これに対してタラバガニは外見上左右合計8本しか脚が見えません。退化した5番目の脚が甲羅の内側に小さく隠れているためです。また、タラバガニはヤドカリと同様に前後方向へ歩行できる構造を持っています。
2. カニ味噌が食べられない理由
タラバガニを購入した際、甲羅を開けてもカニ味噌が入っていない、あるいは取り除かれていることに疑問を持った方も多いはずです。タラバガニの肝膵臓(カニ味噌)は加熱しても固まりにくく、茹でる過程で溶け出して身を汚したり、強い油分と独特の生臭み・渋みを発して味を著しく損ねてしまいます。そのため、水揚げや加工の段階であらかじめ味噌を洗い流して出荷するのが業界の標準となっています。濃厚なカニ味噌を堪能したい場合は、必ずズワイガニか毛ガニを選ばなければなりません。
3. 紅ズワイガニとの混同に注意
市場でズワイガニより安価に並ぶ「紅ズワイガニ」は、本ズワイガニとは生息水深が異なる別種です。本ズワイガニが水深200〜400mに生息するのに対し、紅ズワイガニは水深800〜2,000mの深海に生息します。紅ズワイガニは加熱前から鮮やかな赤色をしており、水分が多くジューシーで甘みが強い反面、身の繊維が柔らかく身崩れしやすい特徴があります。