プロ野球の最短時間は55分?歴代記録の真相とピッチクロック最新動向
プロ野球の最短時間は55分?歴代記録の真相とピッチクロック最新動向とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
SNSやインターネット上のQ&Aコミュニティでは、「プロ野球最短記録は30分台ではないか?」「5回裏で豪雨中止になった試合の方が短いのでは?」といった議論が定期的に巻き起こります。ここには、公認野球規則における「正式試合(コーリングゲーム)」と「9回完了試合」の混同という典型的な盲点があります。
たしかに、降雨や日没、あるいは照明設備のトラブルによって5回表裏を終えてコールドゲームとなったケースを含めれば、所要時間40分台前半で打ち切られた事例は存在します。しかし、これらはあくまで「不可抗力によるイニング途中の打ち切り」であり、野球記録を比較する上では「参考記録」として別枠で扱われるのが通例です。
公式記録員や野球史研究者が「プロ野球の最短試合」として正式に認定しているのは、あくまで両チームが公平に27個ずつのアウト機会を全うした(または後攻チームがリードして9回表で終了した)9回完了試合に限定されます。そのため、55分という記録は「途中でやめたから早い」のではなく、「最後まで戦い抜いてなお1時間に満たなかった」という点において、真の金字塔と評価されているのです。