下鴨神社の読み方と正式名称の謎!上賀茂神社との違いや歴史の真相

下鴨神社の読み方と正式名称の謎!上賀茂神社との違いや歴史の真相に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

下鴨神社の読み方は「しもがもじんじゃ」が正解です。京都検定や観光ガイドでも広く定着しているこの呼び名ですが、宗教法人としての登記および文化財保護法に基づく国宝指定名称、すなわち下鴨神社の正式名称は「賀茂御祖神社」となります。この賀茂御祖神社の読み方は「かもみおやじんじゃ」です。

なぜ日常的には下鴨神社と呼ばれる一方で、公式にはまったく異なる名前を持つのでしょうか。その鍵は、祀られている神様の血統関係にあります。境内の本殿には、以下の二柱の神が東西に分かれて鎮座しています。

・東本殿:玉依媛命(たまよりひめのみこと)
・西本殿:賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)

賀茂建角身命は古代の京都盆地を切り拓いたとされる大祖先神であり、八咫烏(やたがらす)に化身して神武天皇を導いた神話でも知られています。そして玉依媛命はその愛娘です。後述する上賀茂神社の主祭神である「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」から見ると、玉依媛命は実の母であり、賀茂建角身命は母方の祖父にあたります。つまり、賀茂の神々の「御祖(みおや=親・祖先)」をお祀りしている社であることから、「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と命名されたのです。

これに対し、「下鴨」という呼び名は平安京成立以降、鴨川(賀茂川)の下流に鎮座する神社として民衆や朝廷関係者の間で定着した通称地名に由来します。京都の古社を長年取材する神道史研究者は、「都人にとって、親しみやすさと地理的な分かりやすさから『下鴨さん』と呼び習わされてきた歴史が、現代の一般的な呼称へと結びついている」と指摘しています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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