なぜ無料?Kitte「インターメディアテク」見どころと撮影禁止の真相
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丸の内のオフィス街に直結する商業施設「KITTE丸の内」内にありながら、チケットカウンターすら存在しないインターメディアテク。初めて訪れた来館者の多くが「本当に無料でいいのか」「後から物販や寄付を求められるのではないか」と戸惑う声も少なくありません。この破格の運営モデルが成立している背景には、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館による戦略的なパートナーシップが存在します。
かつてこの地にあった旧東京中央郵便局舎を再開発する際、歴史的建築の保存・活用とともに、公共に開かれた高品位な文化発信拠点を設けることが都市計画上の重要な柱と位置づけられました。そこで日本郵便が施設の空間と維持管理を提供し、1877年の開学以来蓄積されてきた東京大学の膨大な学術標本・研究資料(UMUTコレクション)を公開する場として誕生したのがインターメディアテクです。
つまり、利益を目的とした商業展示ではなく、日本郵便にとっては企業メセナ(文化支援活動)および商業施設への上質な顧客誘引効果があり、東京大学にとっては税金や研究費で蓄積された学術資産を国民へ広く還元する社会教育の場という、双方の公益的役割が合致した結果として「恒久的無料公開」が維持されています。入館料という経済的ハードルを取り払うことで、学生からビジネスパーソン、外国人観光客まで、あらゆる層に開かれた知のプラットフォームが成立しているのです。