イギリスとイングランドの違いとは?4構成国の真相とW杯別々の理由

イギリスとイングランドの違いとは?4構成国の真相とW杯別々の理由とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

イギリスとイングランドの決定的な違いを一言で表現するなら、「イギリスは4つの構成国が束ねられた主権国家全体の通称」であり、「イングランドはその連合王国を構成する4カ国のうちの1つ」という包含関係にあります。

イギリスの正式名称は、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(英語:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」です。国際機関や外交の場では一般的に「UK(United Kingdom)」と呼ばれています。この連合王国は、以下の4つの構成国(Country)から成り立っています。

  • イングランド(England):首都ロンドンを擁し、人口・経済規模ともに連合王国の中心を担う地域。
  • スコットランド(Scotland):グレートブリテン島北部に位置し、独自の法制度や教育制度、議会を維持する地域(首府:エディンバラ)。
  • ウェールズ(Wales):グレートブリテン島西部に位置し、独自のケルト系言語(ウェールズ語)と豊かな文化を持つ地域(首府:カーディフ)。
  • 北アイルランド(Northern Ireland):アイルランド島の北東部に位置し、複雑な歴史的経緯を経て連合王国に留まる地域(首府:ベルファスト)。

地図上で整理すると、ヨーロッパ大陸の北西に浮かぶ大きな島が「グレートブリテン島」であり、ここにイングランド、スコットランド、ウェールズの3カ国が同居しています。そして隣のアイルランド島の北東部(北アイルランド)を加えた枠組みが、現在の連合王国の全体像です。

では、なぜ日本では全体を「イギリス」と呼ぶのでしょうか。その語源は戦国時代末期から江戸時代に遡ります。当時来日したポルトガル人がイングランド人を指して呼んだ「Inglez(イングレス)」や、オランダ語の「Engelsch(エンゲルス)」が日本語訛りによって「エゲレス」となり、やがて「英吉利(イギリス)」へと定着しました。つまり、一部であるイングランドの呼び名が国全体の総称として日本国内で誤認・定着してしまったことが、現代の混同を生む歴史的発端となっています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest