ブリトーとは?タコスとの違いや発祥のルーツ・定番具材まで徹底解説
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ブリトー(スペイン語:burrito)は、薄焼きのパンケーキ状の平焼きパンであるトルティーヤ生地に、肉や豆、米、チーズ、野菜などの様々な具材を乗せ、両端を折り込んで筒状にきれいに巻き上げた料理です。
一口かじっても中身がこぼれにくい構造になっており、移動中や作業中でも手軽に食べられる高い携帯性を誇ります。現在ではファストフードチェーンや専門レストラン、スーパーの冷凍食品コーナーに至るまで、世界中で親しまれるグローバルスタンダードな料理となっています。
「小さなロバ」を意味するユニークな語源と起源の逸話
「ブリトー」という言葉は、スペイン語でロバを意味する「burro(ブロ)」に、縮小辞「-ito」が付いたもので、直訳すると「小さなロバ」を意味します。なぜ料理の名前にロバという動物の名が付けられたのかについては、食文化史において複数の有力な説が語り継がれています。
最も著名なエピソードは、メキシコ革命(1910〜1920年)の頃、チワワ州シウダー・フアレスの露天商フアン・メンデス氏が、料理が冷めないよう大きな小麦粉トルティーヤで包んでロバの背中に積んで売り歩いたという逸話です。人々が「ロバのところへ食べ物を買いに行こう」と呼んだことが定着のきっかけとされています。また、巻き上がった形状がロバの耳や、ロバが背負う荷車・毛布の包みに似ていたからという形態学的な説も根強く支持されています。
メキシコ料理からアメリカのテクス・メクス料理への劇的進化
ブリトーは歴史的に、トウモロコシよりも小麦の栽培が盛んだったメキシコ北部のチワワ州やソノラ州の郷土料理が原型です。伝統的なメキシコのブリトーは、薄い小麦粉トルティーヤに煮豆(リフライドビーンズ)や細切り牛肉など、1〜2種類のシンプルな具材をごく細く巻いた質素なものでした。
これが国境を越えてアメリカ・テキサス州周辺に持ち込まれ、アメリカ人の好みに合わせてアレンジされたことで、テクス・メクス料理(Tex-Mex:テキサス風メキシコ料理)としての爆発的な進化が始まります。1960年代には米カリフォルニア州サンフランシスコのミッション地区で、メキシカンライス、ブラックビーンズ、ワカモレ、サワークリーム、サルサ、グリルチキンなどを直径30cm近い特大トルティーヤでぎっしり包む「ミッション・スタイル・ブリトー」が誕生し、これが世界中に拡散する現代ブリトーの標準形となりました。