なぜ赤い靴下?レッドソックスロゴと「B」の由来・歴代変遷を徹底解説
なぜ赤い靴下?レッドソックスロゴと「B」の由来・歴代変遷を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
ボストン・レッドソックスの公式ロゴとして知られる「赤い靴下マーク」は、MLBの球団ロゴの歴史の中でも際立ってユニークな意匠です。このデザインが誕生した背景には、20世紀初頭のアメリカ球界における激動の歴史が存在します。
球団が1901年にアメリカン・リーグの創設メンバーとして誕生した当初、チームは公式な愛称を持たず、単に「ボストン・アメリカンズ」や「サマセッツ」などと呼ばれていました。転機が訪れたのは1907年のことです。当時のオーナーであったジョン・I・テイラーが、チームカラーに鮮やかな赤を採用し、選手たちに赤いストッキングを履かせた上で、チーム名を「レッドソックス(Red Sox)」と命名しました。
当時、同じボストンにはナショナル・リーグの強豪であり、かつて「レッドストッキングス」として知られたチーム(現在のアトランタ・ブレーブス)が存在していました。テイラーオーナーは、彼らがユニフォームから赤い靴下を廃止したタイミングを見逃さず、ボストンの野球ファンに馴染み深かった「赤い靴下」の伝統を自チームのアイデンティティとして引き継いだのです。なお、「Stockings」ではなく「Sox」という綴りが採用されたのは、当時の新聞の見出し(ヘッドライン)に収まりやすい文字数としてメディアで定着したことが大きな要因とされています。
一方、私たちがキャップで最も目にする「B」マークの意味は、言わずもがな本拠地「ボストン(Boston)」の頭文字です。しかし、単なるアルファベットではなく、飾り加工が施された伝統的な「トスカーナ風(Tuscan style)」のセリフ体が用いられている点が特徴です。この書体は19世紀の印刷物や看板で大流行したタイポグラフィであり、古き良きアメリカの職人魂とニューイングランド地方の歴史的プライドを視覚的に象徴しています。