讃岐うどんの聖地へ!山内うどんが放つ薪火の衝撃と極上ひやあつ
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香川県仲多度郡まんのう町十郷地区。なだらかな山並みに囲まれた細い坂道を登ると、民家の軒先から立ち上る青白い煙が見えてくる。この煙こそが、名店が目覚めた合図だ。創業者の山内正氏がこの地に店を構えて以来、半世紀近くにわたって守り継がれてきたのは、ガスや重油ではなく「薪」で大釜の湯を沸かす愚直な手法である。
早朝から裏山で切り分けられた薪がくべられ、釜の湯が猛烈な勢いで対流を起こす。薪火特有の強い遠赤外線と激しい沸騰が、麺の芯まで一気に熱を通しながら、表面に独特の滑らかさと強靭な弾力を宿らせる。ハイテク厨房機器が席巻する時代において、薪の燃え具合を目と肌で測りながら茹で加減をコントロールする職人技は、まさに生きた文化財と言っていい。