ハイパーベンチレーションの真相|紙袋の危険性と正しい対処法

話題沸騰中の ハイパーベンチレーションの真相|紙袋の危険性と正しい対処法について、詳しいまとめをご紹介しています。

ハイパーベンチレーションの危険性は、精神的ストレスや陸上での発作だけに留まりません。マリンスポーツ、特に素潜り(スキンダイビング)やフリーダイビング、シュノーケリング愛好者の間で発生する死亡事故の裏には、スキンダイビングにおけるハイパーベンチレーションの危険が深く関わっています。

海に潜る前、「息を長く止めたい」という意図から、水面で意図的に深く速い深呼吸を繰り返すダイバーが後を絶ちません。過換気を行うと血中の二酸化炭素濃度が人工的に大幅に低下します。人間の脳が「息を吸いたい」と強い衝動(呼吸衝動)を感じるのは、体内の酸素が減ったときではなく、二酸化炭素濃度が一定値を超えて上昇したときです。

事前に過換気を行ってしまうと、体内の酸素が極限まで枯渇して脳が機能停止寸前になっても、二酸化炭素が十分に溜まっていないため、脳の呼吸中枢に「苦しい」という危険アラームが鳴りません。その結果、ダイバーは何の前兆や苦痛も感じないまま、突然水中で意識を失う「シャローウォーターブラックアウト(浅深度意識消失)」を引き起こします。

意識を失ったダイバーは反射的に水を吸い込み、そのまま溺水死に至ります。ダイビング指導団体各社や海上保安庁の安全指針でも、ハイパーベンチレーションとダイビング時のブラックアウトの危険性は極めて重く警告されており、「潜水前の過度な深呼吸・過換気は絶対に禁止」が国際的な鉄則となっています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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