卵アレルギーでもインフルワクチンは打てる?2026年最新の接種基準
卵アレルギーでもインフルワクチンは打てる?2026年最新の接種基準とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
かつて卵アレルギー患者が予防接種を受ける際、事前に微量のワクチンを腕に注射して反応を確かめる「皮膚テスト(皮内テスト)」や、規定量を2回に分けて打つ「分割接種」が広く行われていました。しかし、日本小児アレルギー学会の指針や関連ガイドラインの改訂により、これらの慣習的な手順は見直されています。
皮膚テストが推奨されなくなった最大の理由は、偽陽性率の高さにあります。ワクチン液そのものの局所刺激によって赤みが生じやすく、本来なら安全に打てる子どもまで「接種不可」と誤判定されてしまう不利益が指摘されました。また、事前テストそのものが新たな感作の引き金になる懸念も考慮された結果です。
さらに分割接種についても、1回の有効量を下回ることで十分な免疫抗体がつかない恐れがある一方、アレルギー副反応の発現率を下げる明確なエビデンスが乏しいことが判明しました。現在のガイドラインでは、テストや分割を挟まず、事前の詳細な問診と接種後の厳密な観察体制を敷いたうえで、規定量を1回で接種する運用が基本方針となっています。