自分の感情がわからない原因とは?心の麻痺を解く診断と回復法
自分の感情がわからない原因とは?心の麻痺を解く診断と回復法について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
感情の認知不全を語る上で欠かせないのが、1970年代に提唱された失感情症(アレキシサイミア)という概念です。これは病名ではなく、感情の処理に関する心理的・認知的特性を指します。
失感情症の特徴として代表的なのは、「感情の言葉への置き換えが苦手」「空想やイマジネーションが乏しい」「事実や外面的な事象ばかりに意識が向く」といった点です。感情自体が消滅したわけではなく、身体には動悸や胃痛などのストレス反応が出ているにもかかわらず、本人はそれを「不安」や「怒り」として自覚できません。
簡易的なアレキシサイミア診断の指標として、以下のチェック項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
- 自分が「悲しい」「嬉しい」と感じているのか、言葉で説明しにくい
- 身体の不調(頭痛、胃痛、だるさ)の原因が精神的ストレスだと言われてもピンとこない
- 他人の感情に共感したり、その場の空気を推し量ったりするのが極端に疲れる
- 何かを選択する際、「好き・嫌い」ではなく「損・得」「正解・不正解」だけで決めている
- 映画や小説を見ても、登場人物の気持ちに感情移入することがほとんどない
複数当てはまる場合、感情と理性を結ぶパイプが詰まっている可能性があります。