ナトリウムと食塩相当量は違う!換算式と最新の減塩基準を徹底解説

ナトリウムと食塩相当量は違う!換算式と最新の減塩基準を徹底解説に関する深掘り記事をまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

ネット上の情報発信や健康系インフルエンサーの間で根強く拡散されている俗説に、「自然塩や岩塩、ミネラル豊富な天日塩なら血圧は上がらない」「精製塩だけが悪者である」という主張が存在する。しかし、臨床医学および生化学の視点から言えば、これは明らかな誤解であり極めて危険な言説である。

確かに、伝統製法で作られた自然塩や岩塩には、マグネシウムやカルシウム、カリウムといった微量ミネラルが含まれている。だが、それらの成分構成比を精密に分析すると、成分の80〜95%以上は塩化ナトリウム(NaCl)そのものである。「天然塩だから」と過信して摂取量を増やせば、体内に入るナトリウムの総量は精製塩とほとんど変わらず、血管と腎臓に同様の負荷をかけることになる。

ナトリウムが体内に過剰に蓄積すると、血清ナトリウム濃度を一定に保つ生体恒常性(ホメオスタシス)が働き、血管内に水分が引き込まれる。その結果、血液量そのものが増加し、血管壁にかかる圧力(血圧)が恒常的に上昇する。これに対抗する生理学的手段として注目されるのが、カリウムによるナトリウム排泄効果である。

カリウムは細胞内液の浸透圧を調節し、腎臓の尿細管においてナトリウムの再吸収を抑制して体外への排出を促す働きを持つ。ほうれん草、小松菜、アボカド、バナナ、海藻類、大豆製品などを積極的に献立へ組み込むことは理にかなっている。ただし、すでに腎機能が低下している慢性腎臓病(CKD)患者の場合、カリウムの過剰摂取が高カリウム血症を引き起こし、不整脈や心停止のリスクを誘発するため、主治医の指示を仰ぐ必要がある。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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