ヘチマたわしの作り方|煮沸と水漬けの比較と絶対失敗しない臭い対策
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たわし作りを成功させる最大の分岐点は、実をツルから切り離す収穫時期の判断にあります。栽培農家や家庭菜園愛好家の記録によれば、最も皮むきが容易になるのは、秋が深まる10月下旬から11月中旬以降、ヘチマが水分を吸わなくなり全体が茶色く枯れ始めたタイミングです。
完熟した実は内部の水分が抜け、手に持った瞬間に驚くほど軽くなっています。振ると内部でカラカラと種が踊る音が響き、外皮は薄紙のようにパリパリとした状態に変化します。この状態まで樹上乾燥させたヘチマは、水につけたり煮沸したりせずとも、手で外皮をパキパキと割るだけで、中から立派な網目状の繊維骨格が姿を現します。
しかし、初霜の予報が出た場合や台風でツルが折れた場合など、まだ実が「緑のまま」収穫せざるを得ない局面もあります。読者からも「みずみずしい緑色のヘチマはたわしにならないのか」という疑問が多く寄せられますが、結論から言えば、未熟な緑色の実であっても繊維組織が成熟していれば、たわし化は十分可能です。
緑のままの実を処理する際は、包丁で5〜10cm程度の輪切りにするか、縦に一本浅い切れ目を入れてから熱湯に投入します。生の果皮は頑丈なクチクラ層に守られているため、そのままでは熱が通りにくいためです。沸騰湯で20分前後煮込み、冷水に取ってから親指の腹で外皮を押し出すように滑らせると、ツルンと剥離します。実が重たくずっしりしている未成熟期は繊維が柔らかすぎる傾向がありますが、乾燥させれば実用に足る硬度へと引き締まります。