軒天ケイカル板の剥がれ放置は危険!費用相場と雨漏り対策の全知識
今注目を集めている 軒天ケイカル板の剥がれ放置は危険!費用相場と雨漏り対策の全知識について、多角的な視点をご紹介しています。
軒天の異変に気づきながらも、「高所だから手が届かない」「雨が直接当たらない場所だから大丈夫だろう」と先送りにする住宅所有者は珍しくありません。しかし、現場の診断士や外壁塗装職人らが口を揃えるのは、「軒天の異常は住まい内部の危険を告げる警鐘である」という点です。
軒天ケイカル板剥がれの理由を探ると、その多くは表面の経年劣化だけにとどまりません。ケイカル板は水酸化カルシウムとケイ酸質原料を主原料とし、オートクレーブ養生によって作られる無機質建材であるため、素材自体は腐食しません。それにもかかわらず板が浮いたり、固定ビスの周辺から崩落するように剥がれたりするのは、裏面からの水分供給によって下地木材(野縁)が腐食し、ビスの保持力を失っていることが直接的な引き金です。
さらに深刻なのが軒裏天井雨漏り原因の特定です。屋根材の破損、谷樋の詰まり、ベランダ防水層の破断、あるいは外壁のシーリング切れから侵入した雨水は、重力に従って建物の低部へと流れます。その最終的な出口のひとつが、屋根の裏側にあたる軒天周辺なのです。染み出した水分がケイカル板の裏側に長期間滞留すると、板の変形やカビ・黒ずみの発生を招き、最悪の場合は板の脱落や小動物・害鳥の侵入経路と化します。
台風などの強風時には、剥がれかけた軒天から吹き上げられた風が屋根裏に吹き込み、屋根全体を内側から吹き飛ばす「負圧破壊」の引き金にもなりかねません。表面の剥がれは、すでに下地や躯体に湿害が及んでいる証左と捉えるべきです。