血圧を測る時に緊張しない方法|白衣高血圧を防ぐ裏ワザと正しい測り方
これさえ読めば安心! 血圧を測る時に緊張しない方法|白衣高血圧を防ぐ裏ワザと正しい測り方の進め方をロジカルに解説します。
緊張対策と同じくらい決定的な影響を及ぼすのが、測定時の物理的な姿勢です。どれほど精神をリラックスさせていても、腕帯を巻く位置や姿勢が狂っていれば、物理法則に従って数値は容赦なく狂います。
最も致命的なのは「腕の高さ」です。血圧計のカフの中心は、厳密に心臓(右心房)の高さと一致していなければなりません。流体力学の原理により、カフが心臓の位置より1cm低くなるごとに、血液にかかる静水圧によって測定値は約0.7〜0.8mmHg高く表示されます。つまり、椅子の座面が低すぎて腕の位置が心臓より10cm下がっていれば、それだけで実態より7〜8mmHgも「かさ上げ」された異常値が記録されてしまうのです。
健康診断の会場にありがちなNGパターンと正しい作法を整理しておきましょう。
背もたれから背中を浮かせ、前のめりになって腕を機械に突っ込む姿勢は、腹圧を高めて血管を圧迫します。深く椅子に腰を掛け、背もたれに体重を預け、両足の裏を床にペタリと平らにつけてください。足を組んだり、足首をクロスさせたりする姿勢は下半身の静脈還流を妨げ、収縮期血圧を2〜8mmHg上昇させる要因になります。
また、秋冬の検診でやりがちな「セーターや厚手のシャツをまくり上げて腕を強く締め付ける」行為も厳禁です。二の腕が衣服で鬱血すると正確な圧力が測れなくなります。薄手の肌着1枚程度なら上から巻いても誤差は生じにくいため、腕を無理に圧迫するくらいなら服を脱ぐか、薄手のインナーの上から正しくカフを装着する判断が現場では推奨されます。