ペンドルトンのタグ年代判別完全版!お宝古着の価値と見分け方
ペンドルトンのタグ年代判別完全版!お宝古着の価値と見分け方にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
古着市場で最も取引量が多く、かつ価格差が生じやすいのがペンドルトン50年代タグから70年代にかけての過渡期です。この時代のタグはデザインの類似度が高いため初心者が最も混同しやすいゾーンですが、明確な判別基準を知っていれば迷うことはありません。
1940年代〜1950年代初期:荘厳な金刺繍とレジスターマークの不在
第二次世界大戦期から50年代初期にかけてのタグは、深みのあるブルーの下地に、美しく光沢を放つゴールドのレーヨン糸でブランドネームが刺繍されています。最大の特徴は、ブランド名「PENDLETON」の右下に「®(レジスターマーク)」が存在しない点です。商標登録の表記義務が厳格化される前の仕様であり、文字フォントも現行品に比べてクラシカルでやや細身のセリフ体が採用されています。
1950年代中期〜後半:®マークの導入と完成されたボックスシルエット
1950年代半ばを過ぎると、商標法関連の整備に伴い、ブランドネームの右下に小さく「®」が刻印されるようになります。この時期の製品は、50sカルチャーを象徴する開襟仕立てのボードシャツ年代判別において黄金期と呼ばれ、襟の袋縫い(ハンドステッチ調の仕上げ)や、襟元のトップボタンを留めるためのループ留め仕様が標準仕様でした。「PORTLAND, OREGON」の都市名表記や「100% VIRGIN WOOL」の文字が整然と並びます。
1960年代:®マークの定着とウールマーク「前夜」
ペンドルトン60年代70年代違いを見分ける最大の試金石となるのが、国際羊毛事務局(IWS)が制定した「ウールマーク」の有無です。1960年代のタグには®マークが明確に入っていますが、まだウールマークは配置されていません。1960年代前半、サーフロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」が結成当初「ザ・ペンドルトーンズ」と名乗り、お揃いのペンドルトン製ウールシャツをアルバムジャケットで着用したことで、西海岸の若者文化へと爆発的に浸透したのもこの時代です。
1970年代〜1980年代:ウールマークの登場とケアラベルの追加
1964年に国際的に発表されたウールマーク(毛糸玉を模した幾何学模様)は、ペンドルトンの織りネームには1960年代末から1970年初頭にかけて順次採用されました。したがって、ウールマーク表記年代は「1970年代以降の証」と断定できます。さらに1970年代中頃からは、製品の洗濯表示を定めた米連邦法に基づき、メインタグの下部またはサイドシームに白いケアラベル(洗濯表示タグ)が挟み込まれるようになります。