香港の旗に咲く「バウヒニア」の意味とは?旧旗との違いと激動の歴史
香港の旗に咲く「バウヒニア」の意味とは?旧旗との違いと激動の歴史の背景について、最新情報を基に徹底解説します。
1997年6月30日まで使用されていた旧旗は、現在のデザインとはまったく異なる趣を持っていました。イギリスの植民地用海洋旗である「ブルー・エンサイン(青地をベースに左上にユニオンジャックを配した旗)」を基調とし、右側の丸枠(紋章)の中に香港特有の紋章(コート・オブ・アームズ)をあしらった意匠です。
1959年に正式採用された旧旗の紋章には、香港の歴史的背景が緻密に描かれていました。
水面に浮かぶ2隻の中国伝統帆船(ジャンク船)は古くからの貿易港としての役割を示し、港と城壁は防衛と発展を意味しています。紋章を支えるサポーターには、英国王室を象徴する王冠を被った「ライオン」と、中華文化の象徴である「ドラゴン」が対になって配置され、東西文明の融合点としての香港を表現していました。ライオンが前足で持っている真珠は、香港の別名である「東洋の真珠(Pearl of the Orient)」に由来します。
150年以上にわたる英国統治の記憶を宿すこの旧旗は、返還前の香港を知る世代にとってはノスタルジーの対象であると同時に、宗主国による統治体制そのものを象徴する歴史的遺産となっています。