「和を以て貴しとなす」は仲良し主義ではない?聖徳太子の真意と全文
「和を以て貴しとなす」は仲良し主義ではない?聖徳太子の真意と全文とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
激しい環境変化に晒される現代のビジネスシーンにおいて、この「和を以て貴しとなす」の教えは極めて実践的な組織マネジメントの指針になります。
現代の企業が陥りがちな罠が「見せかけの和」です。会議で誰も反対意見を口にせず、上司の顔色をうかがって満場一致で決定したプロジェクトが、現場の不満や市場のズレによって大失敗するケースは後を絶ちません。これは太子の言う「和」ではなく、思考停止の同調に過ぎません。
本来の和をビジネスの現場で実践するためのポイントは以下の通りです。
1. 感情論の排除(無忤爲宗)
批判されたときに「自分を攻撃された」と感情的にならず、あくまで「事業の成果や課題」に焦点を当てて議論を行う姿勢を徹底します。
2. 徹底的なオープンディスカッション(諧於論事)
役職や社歴に関係なく意見を出し合える環境(心理的安全性)を担保し、疑問やリスクをとことん話し合ってクリアにします。ビジネス用語で言う「コンストラクティブ・コンフリクト(建設的な対立)」の実践です。
3. 決定事項へのコミットメント(事理自通)
議論の段階では遠慮なく異論をぶつけ合いますが、道理に基づいた方針が決まった後は、チーム全員が私心を捨てて一丸となって実行に全力を注ぎます。