プロが教えるじゃがいもの植え方|種芋処理と土寄せで収穫量を倍増
プロが教えるじゃがいもの植え方|種芋処理と土寄せで収穫量を倍増の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が詰まっています。
じゃがいも栽培において、初心者が最も誤解しやすい植物生理が「新しい芋ができる場所」です。じゃがいもは根の先端にできるのではなく、種芋から地上に向かって伸びる茎の節から出る「匍匐枝(ストロン)」の先端が肥大して形成されます。つまり、新しい芋はすべて「種芋よりも上の位置」にできます。
このため、植え付け後に土を足していく「土寄せ(増土)」を怠ると、芋が土から露出して日光を浴び、有毒物質ソラニンを含む緑色に変色して食用に適さなくなります。また、芋が十分に肥大する物理的スペースを確保するためにも、適切なスケジュールでの土寄せが不可欠です。
土寄せとじゃがいも肥料のやり方は、以下の2回に分けて実施するのが黄金律です。
【第1回目の土寄せ&追肥】
草丈が10〜15cm程度に伸び、本葉が展開してきたタイミングで行います。まず、勢いのある太い芽を1株あたり2本(大玉狙いなら1〜2本、小中玉を多く採りたいなら3本)残し、残りの弱小な芽を地際から手でしっかり押さえながら引き抜く「芽かき」を実施します。その後、株元に化成肥料(8-8-8など)を1株あたり軽くひとにぎり(約20〜30g)施し、株元に3〜5cmほど土を寄せて固めます。
【第2回目の土寄せ&追肥】
蕾(つぼみ)が見え始め、草丈が25〜30cm程度に達した開花直前のタイミングで行います。この時期は地下で急速に芋が肥大を始める極めて重要なフェーズです。1回目と同量の追肥を行い、さらに5〜10cmほど土をしっかりと盛り上げます。最終的に畝(うね)の断面が台形または丸みを帯びた山型になるよう仕上げます。
注意点として、チッソ肥料を与えすぎると葉や茎ばかりが異常に茂る「つるボケ」を引き起こし、地下の芋がまったく大きくならない現象が発生します。葉の色が極端に濃い暗緑色になっている場合は、2回目の追肥量を控えめにするなど柔軟な調整が必要です。