当て馬とは?語源の競馬から恋愛・漫画の切ない魅力まで徹底解剖
当て馬とは?語源の競馬から恋愛・漫画の切ない魅力まで徹底解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。
「当て馬」という言葉は、大辞泉などの国語辞典において主に以下の3つの意味で定義されています。
- 相手の真意や出方を探るために、仮に出してみる人や物(探り・ダミー)
- 本命を引き立たせるため、または本命を通すための比較対象として利用される存在
- 競走馬の繁殖において、牝馬(メス馬)の発情状態を確かめるためにあてがわれる牡馬(オス馬)
語源となったのは、3つ目に挙げた競走馬(サラブレッド)の繁殖現場における「試情馬(しじょうば/英語名:Teaser)」の過酷な役回りです。
競走馬の生産において、数億円から数十億円の価値を持つ超一流の種牡馬(本命のオス馬)が、発情しきっていない牝馬に近づいて後ろ足で蹴られ、重傷を負うリスクは絶対に避けなければなりません。そこで、本命の種牡馬を危険にさらさないよう、事前に牝馬の前に連れていかれ、機嫌や発情の度合いをチェックする役目を担うのが「試情馬(当て馬)」です。
当て馬が牝馬の反応を引き出し、交配の準備が整ったことが確認されると、当て馬は直前でスタッフに引き離され、本命の種牡馬と交代させられます。自らは結ばれることがないまま、本命のために尽くして身を引く――この切なくも残酷なシステムが転じて、現代の「本命を際立たせるための引き立て役」を指す言葉として定着しました。