「誰も助けてくれない」限界寸前の心理と孤立無援を脱する具体的処方

「誰も助けてくれない」限界寸前の心理と孤立無援を脱する具体的処方の全体像を詳しく解説してご紹介します。

ここで、日本社会に根深く蔓延する最大の誤解を解かなければなりません。それは「人に頼らず、自分の力だけで全てをやり抜くことこそが立派な大人の自立である」という強迫観念です。

小児科医であり障害当事者研究の第一人者である熊谷晋一郎・東京大学准教授は、長年の臨床研究を通じて「自立とは、依存先を増やすことである」と提唱しています。頼れる先が会社や特定の家族など「1箇所」しかない状態こそが最も脆弱であり、その唯一の依存先から拒絕された瞬間、人は孤立無援に突き落とされます。真の自立とは、頼れる窓口、友人、コミュニティ、公的制度などの「依存先」を社会の中にいくつも分散して確保しておく状態を指します。

「人に助けを求めるのは恥ずかしいことだ」「自分で蒔いた種は自分で刈り取るべきだ」というネット上の自己責任論は、人間心理の持続可能性を無視した暴論に過ぎません。困った時に適切な支援を要請できる能力は、心理学において「援助要請スキル(Help-seeking behavior)」と呼ばれる立派なサバイバルスキルです。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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