一級建築士と二級建築士の違いは?業務範囲・年収・合格率の格差を暴く
一級建築士と二級建築士の違いは?業務範囲・年収・合格率の格差を暴くに関する疑問を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご確認ください。
この巨大な待遇格差を生み出す要因は、試験の難易度差にあります。一級建築士試験は「学科試験」と「設計製図試験」の二段階で構成されますが、最終的なストレート合格率は例年8%〜10%前後という超難関です。学科試験の合格率が約15%〜20%、その関門を突破した者だけが進む設計製図試験の合格率が約30%〜35%となっており、膨大な知識量と6時間半に及ぶ極限の図面作成能力が試されます。
一方、二級建築士試験の総合合格率は例年20%〜25%前後(学科約35%〜40%、製図約50%)で推移しており、難易度の絶対値には大きな隔たりがあります。試験対策に必要な総勉強時間を見ても、二級が500〜700時間程度とされるのに対し、一級は最低でも1,000〜1,500時間が必要とされ、総合資格学院や日建学院といった大手資格予備校に100万円単位の学費を投じて2〜3年がかりで挑む受講生が大多数を占めます。
ただし、近年最大のトピックとして押さえておくべきなのが、2020年施行の建築士法改正です。旧制度では一級建築士を受験するために大学卒業後「実務経験2年以上」が必須要件でしたが、法改正によって「実務経験は免許登録時の要件」へと切り離されました。これにより、指定学科を卒業した学生は、大学院在学中や社会人1年目の実務経験ゼロの段階から学科・製図試験を受験可能になっています。早期取得へのハードルが下がったことで、20代での一級合格者が急増し、若手社員の間でも「二級をスキップして最初から一級を目指す」トレンドが加速しています。