辻の点が一つと二つ、その違いの真相を徹底解説!
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デジタル機器における「辻」の表記が大きく揺れ動いた最大の要因は、経済産業省が管轄するJIS規格(日本産業規格)の改定です。1990年に制定された「JIS90」規格では、しんにょうを持つ多くの文字について、簡略化された「点1つ(一点しんにょう)」が標準字形として採用されていました。
ところが2000年、国語審議会が「表外漢字字体表」を答申し、常用漢字以外の文字(表外漢字)については、伝統的な印刷字体(康熙字典体)を基本とする方針を打ち出しました。「辻」は当時、常用漢字ではなかったため、この方針に沿う形で2004年にJIS2004(JIS X 0213:2004)へと改定され、標準の例示字形が「点2つ(二点しんにょう)」へと逆戻りしたのです。
この改定により、Windows Vista以降や最新のmacOSなどでは「辻」と打つと「点2つ」が表示されるのが基本となりました。一方、古いシステムや一部のフォント環境では「点1つ」のまま残ったため、端末やアプリによって表示が異なるという混乱が生じることになりました。