大相撲の土俵を裁く行司になる条件とは?年齢制限と昇進の裏側
大相撲の土俵を裁く行司になる条件とは?年齢制限と昇進の裏側に関するポイントを分かりやすくまとめました。最新データをチェックしましょう。
行司の世界は、力士と同様に完全なる階級社会である。最下位の「序ノ口行司」からスタートし、序二段、三段目、幕下、十両、幕内、三役、そして最高峰の「立行司」まで、全8段階の階級が明確に分かれている。各階級への昇進は、年間の勤続年数や業務への評価、そして上位階級の定員に空きが出ることによって決定される。下位の行司は裸足に素股姿で土俵に上がり、階級が上がるにつれて菊綴(きくとじ)や絹の装束、履物が許されるなど、身に着ける装束そのものが格付けを表している。
気になる年収や処遇の裏側はどうなっているのか。採用直後の見習い期間や序ノ口・序二段時代は、月額手当と相撲部屋での食住保障が中心となり、年収ベースでは200万円前後からのスタートとなることが多い。しかし、十両行司(月給制の「関取」を裁く階級)以上に昇進すると手当や賞与が大幅に加算され、幕内行司で年収600万〜800万円程度、最高位の立行司となれば年収1000万円を超えるとされる。ただし、立行司に昇り詰めるには30年から40年におよぶノーミスの実績と精進が必要であり、途中で脱落する者も少なくない厳格なレースだ。