自責点とは?失点との決定的な違いやエラー時の計算ルールを徹底解明
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自責点の算出において、公式記録員が現場で用いる原則が「イニングの再構築(再シミュレーション)」です。公認野球規則9.16に基づき、記録員は守備側の失策や捕逸が発生した瞬間、それらのミスがなかったと仮定した「仮想のイニング」を頭の中で組み立てます。ミスがなければアウトになっていた打者や走者をアウトに置き換え、その架空の3アウトが成立した時点で、以降に発生したすべての得点は投手の自責点から除外されます。
この自責点を元に算出される投手の代表的指標が「防御率(Earned Run Average / ERA)」です。防御率の計算式と仕組みは以下のように定義されています。
【防御率の計算式】
防御率 = (自責点 × 9) ÷ 投球回数
プロ野球の公式記録では、投球回数を「アウトカウント(1アウト=1/3回、2アウト=2/3回)」で正確に計算します。例えば、ある投手がシーズンで「投球回数150回と1/3(150.333...回)」を投げ、自責点が「42」だった場合の計算は以下の通りです。
(42 × 9) ÷ 150.333... = 378 ÷ 150.333... = 2.514... → 防御率2.51
規定投球回(NPBでは所属チームの試合数と同数)をクリアしたプロ野球投手の防御率ランキングにおいて、防御率1点台から2点台前半を記録する先発投手はリーグ屈指のエースと称されます。自責点が1点増減するだけで防御率のランキング順位が大きく変動するため、判定の一つひとつが選手の年俸査定や個人タイトル争いに直結しています。