「熊よけスプレーで助かった人はいない」は嘘?撃退率90%超の真実
「熊よけスプレーで助かった人はいない」は嘘?撃退率90%超の真実とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。
行政が策定する環境省クマ対策ガイドラインにおいても、至近距離での不意な遭遇における最終防御手段としてスプレーの有効性が明記されています。ただし、ただ所持しているだけでは防衛ラインとして機能しません。本州の山岳で多発するツキノワグマ遭遇時対処法では、以下の具体的な行動様式を身体に叩き込んでおく必要があります。
まず、遭遇した瞬間に大声を上げて背中を見せて逃走することは厳禁です。クマは逃げる動体を反射的に追尾・捕食対象とする習性があるため、走って逃げ切ることは不可能です。スプレーを保持しながら静かに後退し、クマが威嚇突進(ブラフチャージ)または本気の攻撃姿勢に入った際、安全ピンを外して両手で構えます。
噴射時のポイントは、「クマの足元から顔面に向けてカーテンを作るように吹き上げる」ことです。空間に唐辛子成分の濃密な壁を形成することで、突進してくるクマが自らその刺激帯へ突っ込む形を作ります。焦って上空へ撃ち出したり、遠すぎる距離(10m以上)で全量噴射して弾切れを起こす事態は絶対に避けなければなりません。