Ew&F名曲『セプテンバー』9月21日の真相と誕生秘話を徹底解説

Ew&F名曲『セプテンバー』9月21日の真相と誕生秘話を徹底解説の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が詰まっています。

『セプテンバー』を聴いた誰もが一度は抱く疑問――「なぜ9月21日なのか?」。ネット上では長年、「モーリス・ホワイトの息子の誕生日」「歴史的な秋分の日」「バンド結成にまつわる記念日」など、無数の憶測が飛び交ってきました。

この謎の真相を明かしたのは、本作の共同作詞者として迎えられたソングライターのアリー・ウィリス(Allee Willis)です。彼女が生前のインタビューや回想録で語った制作現場のやり取りは、ポップミュージック史における伝説的な逸話として知られています。

当時、まだ無名に近かったアリー・ウィリスは、バンドのリーダーであるモーリス・ホワイト(Maurice White)とギタリストのアル・マッケイ(Al McKay)が構築していたデモトラックを聴きながら歌詞を書き進めていました。モーリスが口ずさんだ冒頭のフレーズ「21st night of September」を聴いたアリーは、作詞の論理的整合性を重んじる立場から、彼にこう尋ねました。

「なぜ21日なの? 1日から30日まで日付はいくらでもあるわ。何か特別な出来事があった日なの? 意味があるなら教えてほしい」

それに対するモーリス・ホワイトの返答は、極めてシンプルかつ本質的なものでした。

「いや、特に意味はないよ。ただ歌ったときに一番語感が気持ちよくて、ノリが最高だったからだ」

英語の音節(シラブル)として「twenty-first」という発音のアクセントと子音の抜けが、メロディのシンコペーションに完璧に合致していたのです。意味や物語の論理性よりも、聴き手の身体を揺らす「音の響き」を最優先する――これこそがモーリス・ホワイトが追求したファンクの真髄でした。

なお、後年になってモーリスの妻であるマリリン・ホワイトが「実は私たちが入籍した結婚記念日が9月21日だった」とロマンチックな背景を語ったことがあります。しかし、作詞現場のリアルタイムな証言を照合すると、モーリスが無意識または直感的にその日付を選び取った背景に個人的な記憶が重なっていたとしても、楽曲採用の決定打となったのは純粋な「グルーヴの良さ」でした。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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