街で見かける白くて大きい犬の正体は?主要犬種と飼育費用の実態
街で見かける白くて大きい犬の正体は?主要犬種と飼育費用の実態に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
散歩中にすれ違う圧倒的な存在感の白い大型犬。一般的に「大型犬白モフモフ」としてSNSでバズを起こしている犬たちの正体は、主に寒冷地や山岳地帯をルーツに持つ特定の使役犬種です。それぞれの歴史的背景と外見的特徴を整理しました。
まず圧倒的な体躯で道行く人を驚かせるのがグレートピレニーズです。フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈で、羊の群れを狼や熊から守っていた家畜護衛犬を起源とします。成犬の体重は40kg〜60kgを超え、白く豊かなダブルコートに覆われた姿はまさに「動くシロクマ」そのものです。
次に、常に微笑んでいるような口元「サモエドスマイル」で世界中を虜にしているのがサモエドです。シベリアの過酷な極寒地で先住民族サモエド族と寝食を共にし、ソリ引きやトナカイの番を担ってきました。立ち耳と巻尾、極上のフワフワ被毛が特徴で、体重は16kg〜30kgほどと、大型犬の中ではやや中型寄りの扱いやすいサイズ感に位置づけられます。
立ち姿の美しさと精悍さで目を引くのがホワイトスイスシェパードです。ジャーマンシェパードの毛色変異として生まれた白い個体を、スイスで独自の犬種として固定・改良した歴史を持ちます。知能指数の高さとしなやかな筋肉美を備え、警察犬や救助犬としても活躍する万能作業犬です。
さらに、貴族的な優雅さを漂わせる大型犬としてボルゾイが挙げられます。ロシア原産のサイトハウンド(視覚ハウンド)で、かつては狼狩りに用いられていました。純白の個体や白地に斑の入った被毛が風になびくシルエットは芸術的ですが、体重は30kg〜48kg、体高は70cm〜80cmを超える長身の大型犬です。
日本の血統として忘れてはならないのが、和歌山県原産の天然記念物である紀州犬です。白毛が全体の9割以上を占め、体重は15kg〜25kg前後の中型〜大型クラス。無駄のない筋肉質の体躯と鋭い眼光を持ち、猪狩りで培われた勇敢さと忠誠心を備えています。
気になるのが、社会現象となった漫画・アニメ『SPY×FAMILY』のフォージャー家に加わる予知能力犬「ボンド」の犬種です。公式設定上は「特定のモデル犬種は明言されていない」とされていますが、作者の遠藤達哉氏が作中で描く体格、垂れ耳、丸みを帯びたマズル、豊かな白い被毛から、ファンの間やペット専門誌の間ではグレートピレニーズが最有力モデルと広く認知されています。一部ではサモエドやクルバースの要素も指摘されますが、あのどっしりとした重量感と温厚な佇まいはピレニーズの特徴そのものです。