「責任を負いかねます」は失礼?ビジネスメールの真実と法的落とし穴
「責任を負いかねます」は失礼?ビジネスメールの真実と法的落とし穴に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
ウェブサイトのフッターや利用規約、店舗の案内板などでよく見かける「当店(当社)は一切の責任を負いかねます」という免責事項。この定型句を記載しておけば、万が一の事態が起きても企業側は法的な責任を免れると信じ込んでいるケースが散見されます。しかし、これは法的な観点から見れば危険な誤解です。
契約関係においては消費者契約法第8条が存在し、事業者の債務不履行や不法行為によって消費者に生じた損害につき、「事業者の損害賠償の責任の全部を免除する条項」は無効と定められています。たとえ利用者が規約に同意していたとしても、企業側に過失(特に故意または重過失)がある場合、裁判所は「一切の責任を負わない」という条項を無効と判断します。
駐車場やコインロッカーにある「場内での事故・盗難について一切責任を負いません」という看板も同様です。施設管理者として通常の注意義務(防犯カメラの稼働や照明の確保など)を怠っていた場合には、法的責任を問われる余地があります。「免責を書いたから安全」という認識は、現代のコンプライアンス基準では通用しません。