プロテインは筋トレ前後どっち?最新エビデンスが明かす黄金ルール

プロテインは筋トレ前後どっち?最新エビデンスが明かす黄金ルールとはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

かつて雑誌やネット記事を席巻した「筋トレ終了後30分以内にプロテインを流し込まなければ、トレーニングが無駄になる」という言説。この筋トレ後30分以内摂取の真偽について、国際スポーツ栄養学会(ISSN)をはじめとする近年の研究機関は、極端な緊急性を否定しています。

いわゆる「アナボリックウィンドウ(筋合成の高まり)」自体は確かに存在します。しかし、その扉が開いている時間はわずか30分などという狭いものではなく、運動終了後少なくとも24時間から48時間程度にわたって筋タンパク質の合成感度が持続することが判明しています。特に運動直後の30分から120分程度は血流が筋肉へ集中し、同化ホルモンの分泌も活発なため優先度が高い時間帯であることは間違いありませんが、「30分を過ぎたら効果が激減する」という解釈は明白な誤解です。

では、なぜこれほど強固な神話が定着したのでしょうか。背景には、1990年代から2000年代初頭のサプリメント黎明期におけるマーケティング戦略と、絶食状態で実験を行った初期の研究データがそのまま一般化されてしまった経緯があります。食事から数時間が経過してアミノ酸が枯渇した被験者が、トレーニング直後に補給した際の劇的なデータが独り歩きした結果、「秒刻みの摂取強迫」が現場に根付いてしまったのです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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