原由子『花咲く旅路』が心震わせる理由|35年の時を超える名曲の真相

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『花咲く旅路』の成立過程を紐解く上で欠かせないのが、作詞・作曲を手掛けた夫・桑田佳祐と、アレンジャーとして参画した小林武史の存在です。1991年6月1日にリリースされた原由子の3枚目のソロオリジナル・アルバム『MOTHER』(2枚組)のDisc 1・10曲目に配置された本作は、アルバム全体の精神的支柱となる重要なピースでした。

当時の音楽誌インタビューや制作関係者の証言によると、桑田佳祐はサザンオールスターズで見せるロックやポップス、R&Bの意匠とは明確に一線を画し、「原由子というシンガーが持つ、古風で凛とした佇まい」を最大限に引き出すメロディを模索していました。そこで導入されたのが、日本の童謡・唱歌や民謡に通底するアジア的・和風の情緒です。

共同アレンジャーの小林武史とともに創り上げられたトラックは、アコースティック楽器の温もりと当時の洗練されたプログラミングが見事に調和。桑田が紡ぎ出す切なくも優しい譜割りに、原由子が一切の作為を排した素朴な発声で息を吹き込むことで、奇跡的な純度を誇るマスターピースが完成しました。同年1991年11月1日にはファンからの熱烈な要望に応える形で8cmシングルとしてシングルカットされ、ロングセラーを記録することになります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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