いちじくの食べ方は皮ごとが正解?プロが教える洗い方・切り方・レシピ

いちじくの食べ方は皮ごとが正解?プロが教える洗い方・切り方・レシピの具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

いちじくを手にした消費者が最初に直面する疑問が、「皮ごと食べられるのか」という点です。結論から言えば、品種と個人の嗜好によって皮ごと食べるか剥くかを判断するのが科学的にも食味の面でも正解です。

日本国内で流通するいちじくの約8割を占める「桝井ドーフィン」は、皮が比較的しっかりしており、表面に細かな産毛があります。皮の部分にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれており、栄養面では皮ごと食べるメリットが大きいものの、人によっては皮の繊維感やわずかなエグみ、舌触りの悪さを感じる場合があります。一方で、西日本を中心に根強い人気を誇る在来種の「蓬莱柿(ほうらいし)」や、フランス原産の黒いちじく「ビオレソリエス」、白いちじく「バナーネ」などは皮が極めて薄く、皮ごと食べることで果肉の滑らかさと皮の芳醇な香りが一体化します。

皮を剥いて食べる場合は、果実を傷めずに美しく仕上げるための手順を押さえておく必要があります。

【失敗しないいちじくの皮の剥き方】
もっとも手軽なのは、バナナのようにヘタ側から手で剥く方法です。軸(ヘタ)を少しポキッと折り、そのままお尻(果頂部)に向かってゆっくりと引くと、薄皮がスーッと筋状に剥がれます。完熟して実が柔らかすぎる場合は、包丁を使って縦4等分または6等分にくし形切りにしてから、りんごの皮を剥く要領でヘタ側から包丁の刃を滑らせると、果肉を崩さずに綺麗に薄皮を取り除けます。

また、下処理で最も注意を払うべきなのがいちじくの洗い方です。いちじくは果皮が極薄で水分を吸収しやすく、お尻の部分(目の部分)が開いているという植物構造上の特徴を持っています。ボウルに溜めた水に長時間浸けたり、強い水道水を直接当てたりすると、開口部から内部に水が浸入して果肉が水っぽくなり、糖度が大幅に落ちてしまいます。さらに、濡れたまま放置すると数時間でカビが発生する原因にもなります。

洗う際の正解は、「食べる直前」に、ヘタを持ってお尻の穴に水が入らないよう傾けながら、流水で表面の汚れやホコリをサッと2〜3秒流す程度にとどめることです。洗い終わったら、清潔なキッチンペーパーで優しく押さえるように水気を完全に拭き取ります。皮ごと生食する場合で農薬や表面の汚れが気になる際は、濡らしたキッチンペーパーで表面を撫でるように拭くだけでも衛生上十分な効果が得られます。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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