ウーマンリブとは?1970年代の真実とフェミニズムとの決定的な違い
ウーマンリブとは?1970年代の真実とフェミニズムとの決定的な違いの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
現在でも「ウーマンリブ=奇抜で過激な集団」というネガティブなステレオタイプが語られることがあります。その最大の要因は、1970年代半ばにメディアを席巻した榎美沙子率いる「中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)」の存在です。
ピンクのヘルメットを着用し、不倫を犯した男性の職場へ押しかけて糾弾するなどの過激なパフォーマンスは、テレビのワイドショーにとって格好の視聴率稼ぎのコンテンツとなりました。しかし、この過剰なメディア露出は「女性解放運動とはヒステリックな女たちの奇行である」という強い偏見を世間に植え付ける結果となりました。
実際には、田中美津らのリブ本流と中ピ連の間には思想的・運動論的な断絶があり、リブ新宿センター側は中ピ連の手法を厳しく批判していました。メディアが作り出した扇情的なイメージによって、運動が持っていた根源的な問いかけが矮小化されてしまった事実は、日本のジェンダー議論における大きな盲点といえます。