ポスターカラーとアクリル絵の具の違いは?混ぜる危険と使い分けの真相
ポスターカラーとアクリル絵の具の違いは?混ぜる危険と使い分けの真相に関する疑問を徹底的にまとめました。専門的な情報をご覧ください。
Q1:パレット上でアクリル絵の具が固まってしまった場合、どう落とせばいいですか?
A1:アクリル絵の具は乾燥すると水に溶けません。プラスチックパレットの場合、専用の「アクリルクリーナー」や無水エタノール(消毒用アルコールでも代用可)を染み込ませたティッシュを数分密着させ、樹脂をふやかしてから剥がし取ります。完全に固化するとパレットを傷つけるため、作業時は使い捨ての「ペーパーパレット」を使用するのがプロの定石です。
Q2:ポスターカラーで描いた作品に、アクリル用のニスや水性トップコートを吹きかけて耐水化できますか?
A2:筆塗りのニスは絶対に厳禁です。ニスの水分でポスターカラーが溶けて画面が大惨事になります。どうしても保護したい場合は、ポスターカラー専用の定着剤(フィキサチーフ)を遠くから少しずつスプレーして塗膜を安定させた後、スプレータイプの水性バーニッシュを薄く複数回に分けて吹き重ねる高度なテクニックが必要ですが、風合い(マット感)が多少損なわれるリスクがあります。
Q3:学校の授業で「アクリルガッシュ」を指定されましたが、ポスターカラーと何が違いますか?
A3:アクリルガッシュは、ポスターカラーの「ツヤのないマットな質感」と「優れた隠蔽力」をそのまま引き継ぎつつ、乾燥後に完全耐水化するアクリル樹脂を採用した画材です。そのため、美術の課題で色の重ね塗りをしても下の色が溶け出さず、失敗しにくいため教育現場で広く指定されています。
Q4:チューブの中でカチカチに固まったアクリル絵の具は、水を入れて練り直せば復活しますか?
A4:復活しません。アクリル樹脂エマルジョンの乾燥・成膜は化学変化(不可逆反応)であるため、一度プラスチック状に固まった樹脂が水に再分散することはありません。ポスターカラーであれば瓶やチューブに微量の水を加えて練り直せば再利用可能ですが、アクリル絵の具は固まったら廃棄するしかありません。キャップの締め忘れには厳重な注意が必要です。