有理数と無理数の違いとは?分数・0・円周率の見分け方を徹底解説

有理数と無理数の違いとは?分数・0・円周率の見分け方を徹底解説とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

「なぜ分数にできないと言い切れるのか」という知的好奇心に対して、数学史は極めて明解な論理を用意しています。中学数学有理数と無理数の授業では暗記で済まされがちなこの問題ですが、高校数学で学ぶ高校数学背理法証明を用いることで、その謎を論理的に解明できます。

ルート2が無理数であることの証明(背理法)

まず、$\sqrt{2}$ が有理数であると仮定します。有理数であるならば、互いに素(これ以上約分できない)である自然数 $a, b$ を用いて、次のように置くことができます。

$\sqrt{2} = \frac{a}{b}$

両辺を2乗して分母を払うと、$2b^2 = a^2$ となります。この左辺は偶数なので、$a^2$ も偶数であり、したがって $a$ 自体も偶数でなければなりません。そこで $a = 2k$($k$ は整数)とおいて代入すると、$2b^2 = (2k)^2 = 4k^2$、すなわち $b^2 = 2k^2$ となります。これは $b^2$、ひいては $b$ も偶数であることを意味します。

しかし、$a$ と $b$ が両方とも偶数であれば「互いに素(公約数2を持たない)」という初期前提に矛盾します。したがって「$\sqrt{2}$ が有理数である」という仮定そのものが誤りであり、ルート2無理数証明は背理法によって完全に成立します。

円周率πが無理数である理由とネットの誤解

一方で、円周率無理数理由についてはより高度な背景があります。ネット上で「円周率は $\frac{22}{7}$ という分数ではないのか?」という質問が散見されますが、これは紀元前のア基メデス時代から使われている単なる近似値(約 $3.142857\dots$)に過ぎず、真の円周率ではありません。

円周率πが「循環しない無限小数=無理数」であることは、1761年にドイツの数学者ヨハン・ハインリヒ・ランベルトが正接関数($\tan x$)の連分数展開を用いて厳密に証明しました。円周の長さと直径の比率は、人間の都合で作った整数の比には決して収まらないという自然界の深遠な真理がここに示されています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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