冬の車中泊を変えるFfヒーターとは?仕組みと費用・安全性を徹底解剖

冬の車中泊を変えるFfヒーターとは?仕組みと費用・安全性を徹底解剖についての最新情報をご紹介します。

FFヒーターの「FF」とは、英語の「Forced Flue(強制給排気式)」の頭文字を取った略称です。住宅用の寒冷地向け石油ファンヒーターやガス給湯器などにも広く用いられている燃焼技術であり、その最大の特徴は「燃焼用空気の吸気」と「燃焼後の排気」を完全に車外で行うクローズドループ構造にあります。

一般的な自動車の車内暖房は、エンジンが回転する際に発生する廃熱(冷却水の熱)を車内に循環させて送風する仕組みです。そのため、エンジンを切ったアイドリングストップ状態では暖房が機能しません。しかし、FFヒーターは車の燃料タンク(ガソリンまたは軽油)から専用ポンプで微量の燃料を吸い上げ、本体内部の独立した燃焼室で燃焼させます。

この燃焼室の外側を車内の空気が通過し、熱交換器を介して温められた空気だけが車内へと温風となって吹き出します。燃焼室と車内空間は金属製の密閉隔壁で完全に遮断されているため、排気ガスが車内に混入することは構造上ありません。これが、エンジン停止中でも車内の一酸化炭素濃度を上げずに、極上の暖かさを維持できる物理的な根拠です。

機器の駆動には燃料だけでなく、着火時のグロープラグ加熱や温風ファンの回転のために12Vまたは24Vの電力をサブバッテリーから供給します。燃料とわずかな電力という2つのリソースを組み合わせることで、極寒の環境下でも車両本来の走行用バッテリーを脅かすことなく、自立した暖房稼働を実現させています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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