双極性障害を公表した有名人の現在|壮絶な闘病と第一線復帰の真相

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芸能界における突然の休養発表の裏には、長年本人を苦しめてきた精神疾患との熾烈な葛藤が存在します。特に気分の波がジェットコースターのように乱高下する双極性障害は、外見からは単なる「情緒不安定」や「気まぐれ」と誤解されやすく、適切な診断が下りるまでに10年近くを要するケースも珍しくありません。

作家・建築家・アーティストとして縦横無尽に活躍する坂口恭平氏は、自らが双極性障害であることを早い段階から公表した国内の代表的な一人です。自著『躁鬱大学』や日々のSNS発信を通じて、希死念慮に襲われる過酷なうつ状態と、アイデアが止めどなく湧き出る躁状態のサイクルを赤裸々に開示。自らの携帯電話番号を公開して悩める人々の声を聞く「いのっちの電話」を長年継続するなど、自らの当事者経験を社会的セーフティネットの構築へと昇華させています。

海外セレブに目を向けると、世界の歌姫マライア・キャリーの告白が社会に大きな衝撃を与えました。彼女は2001年に極度の心身消耗により緊急入院した際、双極II型障害の診断を受けながらも、キャリアへの影響を恐れて約17年間にわたり病を秘匿していました。しかし2018年、米『People』誌の独占インタビューにて「孤立と恐怖の中で生きることに耐えられなくなった」と真相を激白。適切な投薬治療とセラピーを受け、家族との穏やかな時間を基盤に音楽活動を精力的に継続する姿は、世界中のファンに勇気を与えました。

また、女優・歌手のセレーナ・ゴメスも、自身が双極性障害の診断を受けたことを公言しています。過酷なツアーの中止やメンタルクリニックへの入院を経て、ドキュメンタリー作品『My Mind & Me』の中で包み隠さずその苦悶を公開。彼女は「診断名がついたことで、自分を責めるのをやめ、恐怖から解放された」と述べており、自己の経験を元盤にしたメンタルヘルス基金の創設など、社会貢献活動でも先頭に立っています。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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