遠城寺式乳幼児分析的発達検査の全貌|健診で引っかかる理由とDqの見方
遠城寺式乳幼児分析的発達検査の全貌|健診で引っかかる理由とDqの見方を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
検査を受けると、保護者には検査結果表や発達プロフィールと呼ばれるグラフが提示されます。ここで多くの保護者が戸惑うのが、「発達年齢(DA:Developmental Age)」と「発達指数(DQ:Developmental Quotient)」という2つの数値です。
発達年齢(DA)とは、子どもが検査項目をクリアした水準が「平均的な何歳何か月相当か」を示す値です。例えば、生活年齢(実際の生年月日からの月齢:CA:Chronological Age)が2歳6か月(30か月)の子どもが、言語理解の項目において2歳0か月(24か月)相当の基準を満たしていた場合、言語理解のDAは24か月となります。
そして、このDAとCAを用いて算出されるのが発達指数(DQ)です。計算式は以下の通り極めてシンプルです。
発達指数(DQ)=(発達年齢 DA ÷ 生活年齢 CA)× 100
先ほどの例で計算すると、(24 ÷ 30)× 100 = DQ80 となります。遠城寺式では、移動運動、手の運動、基本的習慣、対人関係、発語、言語理解の6領域それぞれについてDAとDQを算出し、それらを六角形や折れ線のグラフ(発達プロフィール)にプロットします。
結果を読み解く上で最も重要なのは、総合的なDQの数値そのものよりも「6領域のバランス(凸凹の度合い)」に着目することです。仮に全体の平均DQが85前後であっても、手の運動や言語理解がDQ100を超えている一方で、対人関係や発語がDQ65にとどまる場合、その落差(ギャップ)こそが子どもの日常生活における「かんしゃく」「集団行動の難しさ」「生きづらさ」の原因になっている可能性があります。数字の優劣に一喜一憂するのではなく、谷になっている領域をいかに家庭や園生活で補完していくかという視座が欠かせません。