完全房室ブロックの危険性とは?失神・突然死リスクとペースメーカー治療
完全房室ブロックの危険性とは?失神・突然死リスクとペースメーカー治療とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
完全房室ブロックを発症すると、心拍数の急激な低下に伴って多彩な症状が現れます。初期段階では「なんとなく身体がだるい」「階段を上ると息切れがする」「立ちくらみが増えた」といった、加齢による衰えと見分けがつきにくい症状から始まるケースが目立ちます。
特に警戒すべき代表的な自覚症状は以下の通りです。
- 著しい脈拍低下:安静時の脈拍が毎分40回以下に落ち込み、脈が飛ぶような感覚を覚える。
- めまい・ふらつき:脳への血流が一時的に不足し、立位や歩行時に強いふらつきを感じる。
- 労作時の息切れ・動悸:体を動かした際に必要な心拍出量を確保できず、心不全症状を呈する。
- 失神発作(アダムス・ストークス症候群):心室の補充収縮が一時的に数秒以上停止、あるいは心室細動などの致死性不整脈が誘発され、突然意識を失って卒倒する。
なかでもアダムス・ストークス症候群による失神は極めて危険です。前触れなく急激に意識を消失するため、転倒時の頭部外傷や骨折、運転中の事故リスクを伴うだけでなく、拍動が自発的に再開しなければそのまま突然死へ直結します。