飲酒ゼロで泥酔?体内でアルコールを造る「自動醸造症候群」の衝撃真相
飲酒ゼロで泥酔?体内でアルコールを造る「自動醸造症候群」の衝撃真相について詳しく解説いたします。最新の情報をご覧ください。
一滴も酒を口にしていないのに、意識が朦朧とし、吐く息から強い酒臭が漂う。にわかには信じがたい現象だが、その背景には小腸や大腸における異常な微生物叢(マイクロバイオーム)の繁茂が存在する。本来であれば消化・吸収されるはずの糖質が、腸内に潜む特定の真菌(カビや酵母)によってエタノールへと変換されてしまうのだ。
米国消化器病学会の報告によると、発酵によって生じたエタノールは腸管壁から急速に血液へと吸収される。その結果、通常の飲酒時と全く同じメカニズムで脳の神経機能が抑制され、千鳥足や滑舌障害、記憶障害を引き起こす。消化管内で発生するエタノール量は個人差が大きく、重症例では致死量に近い血中濃度が検出された記録さえ存在する。