注目集まる「さんさんさん運動」とは?現場を守る安全ルールの真相と実践効果
注目集まる「さんさんさん運動」とは?現場を守る安全ルールの真相と実践効果について詳しく解説いたします。最新の情報をご確認ください。
クレーンを用いた資材の運搬作業において、最も事故が発生しやすいのが「荷揚げの瞬間」です。玉掛け作業に伴うさんさんさん運動のルールは、現場の作業員であれば誰もが暗唱できるほどシンプルかつ厳格に設計されています。
各社現場や安全衛生教育で徹底されている基本プロトコルは、以下の3原則です。
1つ目は「地切り30cm」。荷物をワイヤー等で吊り上げる際、一気に巻き上げるのではなく、荷が地面からわずか30cm浮いた位置でクレーン操作を一旦停止させます。
2つ目は「3秒静止(3秒確認)」。地切りした状態を3秒間キープし、ワイヤーの外れや緩みがないか、重心が偏って荷が傾いていないか、フックの掛け位置が適正かを指差呼称で確認します。
3つ目は「3m退避」。ワイヤーの破断や荷の転倒・落下といった万一の事態を想定し、作業指揮者および玉掛け者は荷から3m以上離れた安全圏まで確実に身体を引いてから本巻き上げの合図を出します。
全国のプラント建設大手やゼネコンの安全推進室が公表しているデータによると、この地切り確認をルール化した事業場では、玉掛け起因の重大災害発生率が80%以上抑制された事例も報告されています。一呼吸置くというわずかなアクションが、作業員の生命を直接守る防壁として機能しています。