『ニセコイ』はなぜひどいと言われたのか?結末の炎上理由と評価を徹底検証

『ニセコイ』はなぜひどいと言われたのか?結末の炎上理由と評価を徹底検証の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

物語の根幹を成していた最大のミステリーは、「主人公・一条楽が10年前に結婚の約束を交わした少女は誰なのか」という一点でした。鍵と錠前というギミックを軸に、読者は長きにわたり各ヒロインの可能性を考察し続けてきました。

原作終盤(第221話〜最終話)にかけて明かされた約束の女の子の正体は小野寺小咲でした。しかし、楽が最終的にパートナーとして選んだのは、偽の恋人関係から真実の愛情へと変化していった桐崎千棘でした。この「約束の相手=初恋の小野寺小咲」でありながら「現在愛している相手=桐崎千棘」という構造自体は、純愛のリアリズムを描く手法として成立しています。

ところが、読者の怒りを買ったのはそのプロセスでした。小野寺小咲は幼少期だけでなく、連載開始時から一貫して楽と両想いであり続けました。10年間のすれ違いを経て、ようやく想いが通じ合うはずの場面で「過去の約束よりも現在の感情」を優先して振られるという展開は、長年小野寺を応援してきた読者層に深い喪失感と梯子を外されたような失望感を与えました。

さらに最終話(第229話)では数年後のエピソードが描かれ、桐崎千棘と結婚した一条楽の姿が描かれる一方で、小野寺小咲がパティシエとして楽と千棘の結婚式用ウエディングケーキを制作するという描写が盛り込まれました。この演出が一部ファンから「あまりにも残酷な負けヒロインへの仕打ち」「作者の悪趣味ではないか」と受け取られ、ネット掲示板やSNSで猛烈なバッシングが巻き起こる決定打となりました。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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