突然の血圧低下と心停止の危機!命を脅かす心タンポナーデの真実
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心タンポナーデの根治療法は、心臓を締め付けている液体を物理的に抜き去る「心嚢穿刺(しんのうせんし)」だ。胸骨の下や肋間から長針を慎重に心膜腔へと進め、溜まった血液や液体を体外へ直接吸引する。わずか数十ミリリットルの排液であっても、心膜内の内圧は劇的に低下し、虚脱していた心室が息を吹き返したように拡張を再開する。
かつてはブラインド手技で行われていた心嚢穿刺も、現在は超音波ガイド下で行うのが標準的だ。合併症である冠動脈損傷や肺気胸のリスクを最小限に抑えつつ、安全にカテーテルを留置して持続ドレナージを行う。外傷や大動脈解離による大量出血で穿刺のみでのコントロールが困難なケースでは、即座に胸部を切り開く開胸手術や心膜切開術が選択される。