話題の「サルパ」とは?食品ロス削減の新潮流と謎の海洋生物を徹底解剖
話題の「サルパ」とは?食品ロス削減の新潮流と謎の海洋生物を徹底解剖について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。
海を漂う透明な生物「サルパ」について、ダイバーや釣り人の間で頻繁に疑問視されるのが「クラゲとの決定的な違い」です。
見た目は刺胞動物であるミズクラゲなどに似ていますが、解剖学的構造は根本から異なります。最大の違いは「脊索(せきさく)」と「毒針(刺胞)の有無」です。クラゲは触手に刺胞を持ち、人間を刺す種も多いですが、サルパには毒針が一切ありません。触っても無害であり、樽型の透明な体腔に海水を吸い込み、ジェット噴射のように吐き出しながら前進します。
さらに注目すべきは、数千個体が鎖状に連なる「連鎖個体」を形成する繁殖形態と、植物プランクトンを驚異的なスピードで捕食・排泄する能力です。サルパの糞粒は比重が重く、大気から取り込まれた炭素を急速に深海(海底数千メートル)へ運ぶため、地球温暖化を抑制する「ブルーカーボンの隠れた立役者」として国際学会で再評価が進んでいます。